2012年に豪州出身(現在は米国PGAツアー参戦中)のツアープロ ライン・ギブソン 選手が山田パターのエンペラーで世界最少ストローク"55"を達成した。
その影響により現行モデルであるエンペラー2の人気が高まり累計7000本(2019年12月31日現在)という販売実績を打ち立てた。
いわば山田パターのベストセラー パターがエンペラー2である。
エンペラー2 29,200円
⛳山田パターの評価 | エンペラー2
実際に山田パターのエンペラー2を使用したアマチュアゴルファー4名から取材した使用感とパッティングについて語った内容をまとめてみた。対象者4名は30歳~60歳男性。ゴルフ歴10年~25年。平均スコアは80~90台。平均ラウンド数は週一~月一。
❶コスパ
まず、コスパについては総じて高い評価だった。
エンペラー2の実売価格は2020年2月7日現在で 29,200円。
安くても4万円以上するスコッティキャメロン、6万円以上のピレッティと比べると約半額だがエンペラー2の打ち出しやすさを評価する声が多い。>> 打ち出しやすさとは
SCOTTY CAMERON 2019 SELECT SQUAREBACK
Piretti Classic 303 Cottonwood2
❷ロフト角~打ち出しの抜け感による直進性
エンペラー2の4度はロフト角が大きい方だが、かりにハンドファースト気味(ロフトを立てて)にパッティングするゴルファーでも1~2度のロフト角は担保されてるので気にならずに打てる。
11フィート以上の高速グリーンではハンドファーストにせず、そのまま4度のロフト角で打ち出せば程よい直進性が出る。
そういった意味でもロフト角4度のエンペラー2は重いグリーンでも使えるのでユーティリティ的なパターと言え、多ロフトパターのデメリットはあまり感じないの声がある。
逆にピレッティ(2度)でロフトを立ててパッティングするのはいただけない。
ちなみに各々のメーカー標準となってるロフト角はピレッティで2度~3度、ピンとオデッセイは3度、スコッティキャメロンは 3.5度、エンペラー2をはじめおおむね山田パターは4度なので多ロフトパター寄りである。
しかし、各メーカーともある程度ロフト角を選べるようになってるので購入前に必ず確認すべきだ。
PING VAULT ANSER2 Platinum
ODYSSEY Toulon Design
しかし、各メーカーともある程度ロフト角を選べるようになってるので購入前に必ず確認すべきだ。
PING VAULT ANSER2 Platinum
ODYSSEY Toulon Design
❸ゴルフ 芝目の影響~グリーン上の戦い
一般的に多ロフトパターといえば 5度~6度を指すが、打ち出し直後にボールが浮き上がるロフト角は4度あれば十分だ。
その点、エンペラー2は4度なのでグリーンの芝目の影響を受けにくく、ベント、コーライ問わずどんなコースのグリーンでも使える。
アマチュアゴルファーの平均パット数を見るにあたって次のようなデータがある。
平均スコアとパット数の相関性
平均スコア | 平均パット数 (1ホール) | 平均パット数 (1ラウンド) |
---|---|---|
70 - 79 | 1.78 | 31.98 |
80 - 89 | 1.88 | 33.80 |
90 - 99 | 1.96 | 35.37 |
100 - 109 | 2.12 | 38.18 |
ご覧の通り、中上級者になっていくほどパット数は減っていく。
100切りするには最低でも各ホールを2パット以内に収めなければならないということだ。
ちなみに余談だが、私自身が初めて100切り(スコア98)できたときパットが神がかっていてプロ並の29だった(未だにこれがベストパット数)。
これは何を意味するかというとショットを69も打っていながら、最大限にパットが貢献したおかげで100切り達成できたということになる。
パッティングは自宅でもっともやれる練習なので、みなさんにも是非オススメしたい。
これは何を意味するかというとショットを69も打っていながら、最大限にパットが貢献したおかげで100切り達成できたということになる。
パッティングは自宅でもっともやれる練習なので、みなさんにも是非オススメしたい。
グリーンを攻略するにあたり大きく次の3つを把握する必要がある。
①グリーンが速いか遅いか
②上ってるか下ってるか
③芝目が順目か逆目か
①と②は無意識でもホールを重ねていくうちに体感していけるが、③の芝目だけはかなり意識して読まなければならない。
③芝目の読み方のコツはざっくり言って次の3点。
(イ)⛳濃く見えるグリーンエリアは逆目
ボールからピンに向かってグリーンを見渡したとき、芝が濃く見えたり薄く見えたりするエリアを確認する。
濃く見えるエリアは逆目と読む。
つまり芝の葉が自分に向かって生えてるため葉の影によりグリーンが濃く見えるのだ。
(ロ)⛳カップの真上から見る
真上からカップを見るとカップの縁の芝生がどっちに向かって生えてるか一目瞭然だ。
一度、近づいてじっくりと見て芝目を読んでみよう。
(ハ)⛳太陽と山の位置を見る
芝の葉は太陽に向かって生えるので太陽の方向に向かって順目。
ピン方向に太陽があれば順目、自分の背中側に太陽があれば逆目ということ。
曇り空の場合はグリーンから山に向かって逆目。山から風が吹き下ろして行く方向に芝が順目だからである。
つまり自分からピン方向を見て山に向かってパッティングするときは芝は逆目。
自分からピン方向を見て背中側に山があるなら芝は順目であるということだ。
ボールからピンに向かってグリーンを見渡したとき、芝が濃く見えたり薄く見えたりするエリアを確認する。
濃く見えるエリアは逆目と読む。
つまり芝の葉が自分に向かって生えてるため葉の影によりグリーンが濃く見えるのだ。
(ロ)⛳カップの真上から見る
真上からカップを見るとカップの縁の芝生がどっちに向かって生えてるか一目瞭然だ。
一度、近づいてじっくりと見て芝目を読んでみよう。
(ハ)⛳太陽と山の位置を見る
芝の葉は太陽に向かって生えるので太陽の方向に向かって順目。
ピン方向に太陽があれば順目、自分の背中側に太陽があれば逆目ということ。
曇り空の場合はグリーンから山に向かって逆目。山から風が吹き下ろして行く方向に芝が順目だからである。
つまり自分からピン方向を見て山に向かってパッティングするときは芝は逆目。
自分からピン方向を見て背中側に山があるなら芝は順目であるということだ。
❹スクエアに構えやすい
ドラーバーやアイアンショットでもアドレスでスクエアに構えることは重要であるようにパッティングも然り。
山田パターのエンペラー2を手にした人たちはおおむね「スクエアに構えやすい」と評判だ。
あらためてエンペラー2を上から見るとクランクネックの面構え。いわゆる典型的なPINGタイプだ。
同タイプのものを比べてみよう。
左からエンペラー2、スコッティキャメロン、PING。
ご覧のようにいずれのパターも直線的なラインのデザインで目標に対して直角で構えやすい。
私の場合はさらにボールにラインマークを入れて、よりスクエアに構えやすい工夫をしている。
Amazonや楽天でけっこう安く売っていて、私が購入したのは一番安い199円のグリーンのラインマーカーだがこれで十分。
ゴルフボール ラインマーカー 》 amazon
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⛳パターの打ち出しやすさとは | 直進性によるライン出し
実際にグリーン上にあるボールをよく見ると、ボールは芝にほんの少しだが沈んでいる。もしロフト角0度で打った場合、出玉は芝目の影響をモロに受け球の転がりが悪くなる。
グリーンの芝目が逆目ならなおさらだ。
そのためパターにはどのメーカーも 2度~5度のロフト角をつけている。
打ち出しでそのロフト角のぶんボールを少し浮かせ芝目を飛び越すことによって直進性、つまりライン出しを確実にするわけだ。
最後に。
ジョーダン・スピースのパッティング動画を見つけたので、打ち出し後のボールの動きを参考までにご覧いただければ。
Jordan Spieth - Putting Ultra Slow Motion